活動のようす(NEW)


陶芸体験~宮内窯


 今回は、芸術の秋を堪能してきました。1970年より続いている窯元、宮内窯に久しぶりにお邪魔して、陶芸体験をしてきました。江津市、浜田市を含めた東西に広がる地帯は、石州(せきしゅう)と呼ばれ、古くから盛んに陶芸が行われていました。

 宮内窯のある地区は、石見地方の製陶伝承において、最も古い土地だそうです。この土地で採れる土は、塩分に強く、耐水性、耐酸性を兼ね備えていたことから、ふた瓶や龜(かめ)をはじめとする大型の日曜雑器が数多く作られていました。近年は、生活様式に応じた実用陶器も数多く作られているそうです。

 体験に入る前に、数々の陶芸作品を見せていただきました。陶芸家の手の中から出てきた作品を見たし、先生の作られる説明も、見たり聞いたりして、できそう! なんで思ったのですが、そうはいきません。先生が土を扱う手つきにはほど遠い私たち。物静かに打ち込んでいるのですが、全く手つきが違います。それでも自分が作りたいものを、自分の感性で何とか形にしました。焼き上がりは10月末頃。お楽しみに。

 石見焼について

江戸~昭和の生活を支えた頑丈な石見焼

 

 石見焼が江津に伝わったのが、1763年といわれ、周防岩国藩から、製陶法が伝わったとされています。石見焼には、地元の都野津層粘土が使われています。

 釉薬(ゆうやく=うわぐすり)には、深みのある茶褐色を生み出す来待釉や半透明の青みを出すアルカリを含んだ温泉津石などを使っているのが特徴です。

 

 宮内窯さんには、大変お世話になりました。できあがりを楽しみにしています。